森山ディーゼル株式会社

地元企業で風力発電設備メンテナンス事業に進出したパイオニア 風車のオイル交換に使用する全国初の専用車両を自社製作

エネルギー種別


風力

森山ディーゼル株式会社

取組経緯・内容

 当社は、昭和47年創業、昭和63年設立の自動車整備・修理会社で、グループ会社には、大型タンクローリーなどのリース会社があることもあり、顧客である石油輸送などエネルギー関連会社の動向に注目。将来の自然エネルギーの利用促進に関心を持ち、平成22年にエネルギー部門を設立した。
 青森県は風況に恵まれ、風力発電の設備容量が日本一であることから、まずは、本業である自動車のメンテナンス技術を生かして、風力発電設備のメンテナンス事業に参入。平成24年には売電事業にも参入したほか、平成27年には、新たに風力発電に適した土地を探し提供するための「不動産部門」、風力発電設置工事等に必要な重機を扱う「重機部門」を立ち上げ、新規開発に向けた基盤を整えている。
 また、平成28年には、風車の増速機のオイル交換に使用する全国初の専用車両を自社製作し、メンテナンス業務の生産性向上につなげている。
 平成29年12月には、経済産業省より「地域未来牽引企業」として選定を受けた。

【最近の主な取組等】
○平成29年度
・オイル交換専用車輌によるメンテナンス作業10基実施
・4月よりユーラスエナジー社と年間メンテナンス契約済
・平成30年2月より東芝プラントシステムと年間メンテナンス契約済
○平成30年度
・2事業所より予約を受注(県外)

効果等

 売電事業に参入し、風力発電設備を保有したことで、メンテナンス人材の育成にも活用している。

課題

 風力発電のメンテナンス人材の育成は、自動車整備の人材育成に比べ時間がかかる。
 また、風力発電事業に新規参入する場合、資金力が必要となる。

今後の展望

 風力発電設備に定期検査が義務付けられたことから、今後ますます風力発電メンテナンスの需要が高まると考えている。
 自社の風車建設を計画しており、風力発電事業は今後、当社の主幹事業になると考えている。(2019年10月稼働予定…4基 8.300kW・環境アセスメント調査中76.000kW…20基(2022年完成予定))

活用施策

 風力発電機器メンテナンス技術習得事業受託(青森県)
 風力発電機器メンテナンス人材育成事業受託(青森県)

写真

風力発電設備写真

風車のオイル交換専用車両

風車のオイル交換専用車両

地域未来牽引企業

波及効果

 風力発電分野参入についての講演依頼やマスコミからの取材が増え、会社のイメージアップやPRにつながっている。

詳細情報

事業者名 森山ディーゼル株式会社
所在地 〒038-0001 青森県青森市新田三丁目11-1
実施場所 〒038-2731 青森県西津軽郡鰺ヶ沢大字赤石町字大和田
代表者 代表取締役会長 森山 義弘
担当 エネルギー部 赤石 寿実
電話番号 017-763-5547
ファクス 017-766-1389
ウェブサイト http://www.moriyama-d.jp/
創業年月 昭和47年8月
設立年月 昭和63年7月
従業員数 80名(平成30年3月1日現在)
資本金 20000000
規模 風力発電設備:1500kW
エネルギー部所属職員数:10名
取組期間 平成22年8月1日~
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